コービー・ブライアント追悼試合 レブロンがスピーチ「きょうは彼のすべてを称える記念日だ」

  • 02/04/2020
  • 06/01/2020
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ロサンゼルス・レイカーズは1月31日(日本時間2月1日)、本拠地ステイプルズ・センターでポートランド・トレイルブレイザーズ戦に臨みました。

レイカーズにとってコービー・ブライアントが亡くなってから最初の試合となるこの日、試合前には「追悼セレモニー」がおこなわれ、レブロン・ジェームズがスピーチをおこないました。

以下では当日の出来事を時系列でまとめています。

※トップアイキャッチ画像はロサンゼルス・レイカーズ公式ツイッターより

 

 

コービー・ブライアント追悼セレモニー

R&Bシンガー・USHERの「Amazing Grace」で追悼セレモニーは幕を開けた

 

 

Hallelujah - Kobe Bryant Tribute

 

 

ヴォーカル・グループ「Boyz II Men」による国歌斉唱 生前のコービーの姿、黙祷に世界中が涙を流した

 

 

LeBron James - Kobe Bryant Tribute 「きょうは彼のすべてを称える記念日だ」

スピーチ和訳

レブロン・ジェームズがコートの中央に立ち、ファンに向けてメッセージを発信した。

ヘリコプター墜落事故による犠牲者全員の名前を読み上げたレブロンは、ポケットから一枚の原稿を取り出したが、「念のために準備してきたけれど、こんなものを読んでしまったら、レイカーネイションのみんなにとっても何の意味もない。だから、思うままをしゃべらせてもらう」と告げて、ゆっくりと語り始めた。

「真っ先に思い浮かぶ存在は、家族だ。この会場にいる全員が、悲しみに打ちひしがれている。とても辛い思いをしている。こういう状況を乗り越えるには、家族と寄り添い合うこと。日曜から今日まで、もっと言えば昨シーズンに僕がここに来る前からも、レイカーネイションが家族のように一致団結した存在だという話は聞いていた。選手、コーチ、スタッフ、全員が本当に家族のような存在で、それは僕がこの1週間で目にしてきたことだ」

「そのうち、コービーのメモリアルを設ける日が来る。でも僕は、今日という日を記念日だと思っている。20年もの間、血と汗と涙を流し、傷つき、それでも立ち上がり、休み、偉大な存在になろうとした彼のすべてを称える記念日だ。今夜、18歳でリーグに入り、38歳で現役を引退し、それからの3年間は最高の父親だった人物の功績を僕たちは称える。今夜は、そういう記念日だ」

「コービーは、自分にとって兄のような存在だった。高校時代から彼を見てきて、18歳でプロになって、近くで彼を見てきた。これまでの彼との対戦では、お互いに勝ちたいという思い、偉大な選手になりたいという気持ちを示してきたと思う。今この場に自分がいることには何か意味があるんだろう。僕は、これからもチームメートと彼が遺してくれたものを伝え続けたい。今シーズンだけではなくて、できるだけ長く、僕たちが愛するバスケットボールをプレーできる限り。これこそ、コービー・ブライアントが望むこと。コービーの言葉を引用するなら、『マンバ・アウト』なのかもしれない。でも僕たちならこう言う。『あなたのことは一生忘れない』と。これからも側にいてもらいたい、ブラザー」

試合はティップアップ直後に、それぞれコービーの背番号の24と8を意味して、レイカーズが24秒バイオレーション、ブレイザーズが8秒バイオレーションを故意に行ってからスタートした。

引用元:Yahooニュース掲載記事「コービー・ブライアントの死を受け入れて前進することを誓うレブロン・ジェームズ「彼が遺したものを伝え続けたい」 バスケット・カウント 最終更新:2/1(土) 15:00

 

 

この日のスターター紹介は全員がコービー・ブライアントだった

 

 

Wiz Khalifa & Charlie Puth Perform "See You Again" to Honor Kobe Bryant

 

 

試合はリラードが48得点の活躍でチームを牽引 ブレイザーズが127-119で勝利した

 

 

この日のレイカーズ公式ツイッター ツイート集

 

 

追悼試合当日のゲームノートはコービーがデザインされ、功績も紹介されていた

 上記画像のクリックでPDFデータをダウンロードできます(ファイルサイズ:3MB)。


 

コービーの訃報を耳にした日はこの記事を書いているちょうど1週間前、1月27日の朝でした。

最初はフェイクニュースなのではないかと信じることができませんでしたが、ネットニュースやツイッターで情報収集するうちに「これは真実で現実」なんだと気づき、打ちひしがれました。

まだ気持ちの整理なんてついていませんし、コービーがもうこの世にいないなんて受け入れることができません。

コービーのハイライトプレーを見るたび、彼の笑顔を映像で見るたび、涙が溢れ出します。

NBAの魅力にのめり込み、ファンとして過ごしていたなかでこんなに悲しい思いをしたことはありません。

 

ステイプルズ・センターでのブレイザーズ戦は自宅で観戦し、最初の追悼セレモニーからすべて見ていました。

そのとき1番感じたことは、このタイミングでレイカーズにレブロンがいて本当によかったなと。

レブロンほどの選手でなければコービーが亡くなった最初の試合で「きょうは彼を称える記念日だ」なんて全世界に向けて発信できないでしょう。

コービーとキャリアを通じて切磋琢磨し競い合ったレブロンこそ深い悲しみの中にいるはずですが、彼のスピーチを聞いて「この悲しみを乗り越えなければならない」「一生コービーのことを忘れずに、語り継いでいかなければならない」と少しずつ思えるようになりました。

コービーは偉大な選手となり現役を終えましたが、レブロンもまた偉大な選手の仲間入りを果たしキャリア終盤を迎えようとしています。

コービーが20年過ごしたレイカーズで同じユニフォームを身にまとうレブロンが、彼自身のことばで世界中に語りかけたことで、少し気持ちが前に進めたというひとも多いのではないでしょうか。

 

NBA2019-20シーズンはまもなくオールスターブレイクを迎え、シーズン後半戦へと向かっていきます。コービーの想いを受け継いだ選手たちがどんな戦いを繰り広げてくれるのか注目して追いかけていきましょう。